放送・メディアインフラ 2026年更新

放送衛星アップリンク設備を運用する事業者一覧

全世界の放送衛星アップリンク設備運用事業者のリスト。テレポート、アンテナ施設、衛星管制センター、技術スペック、カバレッジエリアなど、衛星中継回線の外部委託先選定や災害時バックアップ構築に必要な情報を網羅。

収録データ項目

事業者正式名称
テレポート施設所在地
アンテナ口径・基数
対応衛星・軌道位置
アップリンク周波数帯
カバレッジエリア
冗長性構成
SNG車載局保有台数
24時間監視体制
認証・規格対応
本社連絡先
技術担当部門

データプレビュー

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事業者名主要施設特徴
NEP ConnectMediaCityUK / Milton Keynes (UK)欧州最大、SNG車両250台以上保有
ArqivaChalfont Grove / Crawley Court (UK)WTA独立系ランキング1位(2021)
株式会社放送衛星システム (B-SAT)渋谷/菖蒲/君津 (日本)BS放送4機運用、雨天冗長3拠点
GlobecastParis / Los Angeles / Singaporeグローバル配信ネットワーク
IntelsatGlobal teleport network世界3大衛星通信事業者の一角

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放送衛星アップリンク設備運用事業者の市場概観

放送衛星アップリンク設備を運用する事業者(テレポートオペレーター)は、地上から静止衛星へ番組信号を送信する重要なインフラを担う。World Teleport Association (WTA)の調査によると、2010年の996拠点から2018年には約680拠点へと年平均3%のペースで減少している一方、事業者の平均売上高は$14.4M(2016)から$15.7M(2018)へと8%増加しており、業界の統合と効率化が進行中である。

業界構造と地域分布

欧州・北米が商用テレポート数で最多を占め、地理的に広大なアジア太平洋地域が続く。主要事業者はSES、Intelsat、Eutelsatなどの衛星フリート保有企業と、NEP Connect、Arqiva、Globecast、Encompass Digital Mediaなどの独立系テレポート運営企業に二分される。独立系ではArqivaがWTA 2021年ランキングで首位を獲得している。

技術要件とサービス提供範囲

技術要素要求仕様冗長性対策
アンテナKu/Ka/C帯対応、3m~13m口径地理的分散配置(降雨減衰対策)
監視体制24時間365日NOC(Network Operations Center)デュアルNOC運用が標準
SNG車載局UHD/HD/SD対応、移動中継欧州最大手NEPは250台以上保有

日本市場の特性

日本ではB-SAT(放送衛星システム)がNHK・民放出資により設立され、渋谷(主局)・菖蒲(副局)・君津(緊急局)の3拠点で降雨時の自動切替を実現している。スカパーJSATは6拠点で通信衛星の管制・監視を行い、固定局・可搬局のアップリンクアクセステスト(UAT)を24時間監視する体制を整えている。総務省認定の衛星基幹放送事業者は41社、基幹放送局提供事業者はB-SAT・スカパーJSATの2社である。

購買意思決定における評価基準

放送局技術部門が外部委託先を選定する際、単なる設備スペックではなく、災害時の事業継続性(BCP)担保能力グローバルカバレッジ(海外イベント中継)SNG車載局の即時動員力が重視される。

衛星通信サービス企画担当者にとっては、衛星フリート運用事業者(SES/Intelsat/Eutelsat等)との契約関係や、複数軌道位置へのアクセス可否が競争力評価の核となる。WTAのTop Operatorランキングや年間伝送時間(NEP Connectは年間250時間以上のライブ配信実績)は客観的な信頼性指標として機能する。

よくある質問

Q.テレポート事業者の「24時間監視」は具体的に何を監視していますか?

衛星の軌道位置・姿勢制御状態、アップリンク信号レベル・周波数精度、降雨減衰によるC/N劣化、不正アクセス検知などを常時監視し、異常発生時には自動切替や手動介入を行います。B-SATやスカパーJSATのような大手事業者はデュアルNOC体制でさらに冗長性を確保しています。

Q.衛星中継の外部委託先を選定する際、最優先すべき技術要件は?

降雨減衰対策としての地理的冗長性(複数拠点)が最優先です。Ku帯では豪雨時に10dB以上の減衰が発生するため、B-SATのように数百km離れた3拠点で自動切替できる体制が理想的です。次に重要なのは対応衛星軌道位置の多様性で、放送エリアをカバーする複数衛星へのアクセス可否を確認すべきです。

Q.海外スポーツイベント中継で、現地からの衛星伝送を依頼したい場合は?

NEP Connectのようなグローバルネットワークを持つ事業者が適しています。NEPは欧州最大のSNG車載局フリート(250台以上)を保有し、アジア・中東・アフリカ・南北米のパートナーテレポートと連携して、世界中からの臨時伝送に対応できます。事前にカバレッジエリアと動員可能な車載局の仕様(UHD対応可否等)を確認してください。

Q.このデータセットには各事業者の料金体系も含まれますか?

料金は案件規模・伝送時間・使用衛星等により大きく変動し、一般には非公開のため含まれません。データセットには事業者の連絡先・技術担当部門情報が含まれるため、要件を明示した上で直接見積を依頼するのが実務的です。WTAのレポートによると、テレポート事業者の平均売上は年間$15.7M (2018)で、これが価格帯の参考になります。