製造業 2026年更新

食品オーミック加熱装置の供給企業一覧

オーミック加熱(ジュール加熱)は電気抵抗による内部発熱で食品を均一に急速加熱する技術です。従来の熱交換器と比べて品質劣化を抑えた殺菌・調理が可能で、高粘度食品や固形物入り製品の連続処理に適しています。世界の装置メーカー・エンジニアリング会社の技術仕様・導入実績を収録。

収録データ項目

会社名
本社所在国
処理能力範囲
最高処理温度
対応製品タイプ
電力仕様
パイロット機有無
エネルギー効率
主要導入実績
認証規格

データプレビュー

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会社名本社所在国処理能力範囲エネルギー効率
Emmepiemme S.r.l.イタリア500-12,000 kg/h最大98%
JBT Corporationアメリカ
フロンティアエンジニアリング日本
株式会社アイビック・リサーチ日本最大60 kg/h

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オーミック加熱技術の概要と市場動向

オーミック加熱(Ohmic Heating)は、食品に直接電流を流すことで電気抵抗によるジュール熱を発生させ、食品を内部から均一に加熱する技術です。別名「ジュール加熱」「抵抗加熱」「電気伝導加熱」とも呼ばれます。

2024年時点でグローバル市場規模は1億9,830万米ドルに達しており、現在は世界の果物・野菜加工の約8%で利用されています。技術的課題が解決されれば、この分野の35%以上をカバーする潜在市場850億ユーロの機会があると予測されています。

従来加熱方式との違い

従来の熱交換器は食品の外側から熱を伝える「外部加熱」ですが、オーミック加熱は食品自体が発熱体となる「内部加熱」です。この違いにより以下のメリットが得られます:

  • 均一・急速加熱:1℃/秒以上の昇温速度で、固形物と液体を同時に均一加熱
  • 品質保持:過加熱を防ぎ、栄養素・風味の損失を最小化
  • 処理時間短縮:10~90秒で殺菌完了
  • 高エネルギー効率:最大98%のエネルギー効率を実現
  • 省スペース:装置が極めてコンパクト

主要用途

殺菌・加熱調理を中心に、以下の用途で商業利用されています:

殺菌・調理
HTST(高温短時間)殺菌、パスチャライゼーション、液卵処理、レトルト食品
ブランチング
野菜の前処理、酵素失活
濃縮・抽出
ピューレ濃縮、機能性成分抽出

対応可能な製品タイプ

オーミック加熱は以下のような幅広い食品に対応できます:

粘度製品例
低粘度クリーム、ソース、ジュース
中粘度スープ、ケチャップ
高粘度チーズ、味噌、はちみつ
固形物入りジャム(果肉入り)、カレー(具材入り)、果肉ダイス

特に固形物入り製品では、ダイスの中心部と液体キャリアが同じ速度で加熱されるため、従来の熱交換器では困難だった品質の高い処理が可能です。

装置の構成

オーミック加熱装置は比較的シンプルで、主に以下の要素で構成されます:

  • 電極ユニット(製品と直接接触)
  • 電源装置(DC/ACパワーサプライ)
  • 温度制御システム
  • 製品導管(直径最大100mm程度、モジュラー設計)
  • 安全監視システム(電気パラメータ異常時の自動停止)

モジュラー設計により、60kWユニットを複数台連結して処理能力を拡張できる装置も提供されています。

よくある質問

Q.オーミック加熱装置のエネルギー効率はどの程度ですか?

最新のオーミック加熱装置は最大98%のエネルギー効率を達成しています。電気エネルギーのほぼ全てが食品の加熱に使われるため、従来の蒸気加熱式熱交換器と比較して大幅に省エネルギーです。

Q.既存の生産ラインに後付けで導入できますか?

多くの装置メーカーは既存ラインへの組み込みに対応しています。モジュラー設計により、既存の充填機や前処理設備との連結が容易で、レイアウト変更を最小限に抑えた導入が可能です。まずはパイロット機でテストすることが推奨されます。

Q.固形物入り製品でも均一に加熱できるのはなぜですか?

オーミック加熱では電流が食品全体を通過するため、固形物の内部も液体部分と同時に発熱します。従来の熱交換器のように「表面から中心へ熱伝導」するのではなく、ダイスの中心部と液体キャリアが同じ速度で昇温するため、過加熱や加熱不足を防げます。

Q.どのような食品に向いていますか?

液卵、ジャム(果肉入り)、ピューレ、スープ、カレー、ソース類など、ポンプで圧送できる食品全般に対応可能です。特に固形物を含む製品、高粘度製品、熱に敏感な製品(栄養素・風味を保ちたい)での採用が増えています。導入前にパイロット試験で適性を確認することが一般的です。