マウスピース矯正市場の現状
日本の矯正歯科市場は年間推定3,000億円規模に成長し、その中でマウスピース矯正が急速にシェアを拡大している。インビザラインが国内マウスピース矯正市場の約80%以上のシェアを占め、約10,000~12,000の歯科医院が導入している。
厚生労働省の患者調査によれば、令和2年の矯正初診患者数は1日あたり2,900名と、平成29年の800名から3年間で3.6倍に増加した。この急成長の背景には、マウスピース矯正の普及により治療費が従来より手頃になったこと、そしてコロナ禍でのマスク着用により治療中の見た目を気にする必要が減ったことが挙げられる。
認定ランク制度
インビザライン提供クリニックには、年間症例数に応じた認定ランクが設定されている。レッドダイヤモンド(年間1,001症例以上)、ブルーダイヤモンド(751症例以上)、ブラックダイヤモンド(401症例以上)、ダイヤモンド(151症例以上)といった基準で、クリニックの実績を客観的に判断できる指標となっている。
全国展開する専門クリニック
エムアンドアソシエイツグループのような矯正専門クリニックネットワークが全国5都市(東京、大阪、名古屋、福岡など)で展開し、マウスピース矯正に特化した治療体制を構築している。これらの専門クリニックは累計症例数が数千件規模に達し、ノウハウを共有しながら高品質な治療を提供している。
治療費の透明性
多くのクリニックが料金体系をWeb上で公開し始めており、一般的な全顎矯正で60万円~100万円程度、部分矯正で30万円~50万円程度が相場となっている。月額払いに対応するクリニックも増え、初期費用を抑えた治療開始が可能になっている。